結膜炎の症状

結膜炎は結膜が炎症を起こし、充血・目ヤニ・涙・かゆみ・腫れなどが起こる病気です。
その原因はさまざまですが、感染力の非常に強いものや、視力の低下をまねくものもありますから、注意が必要です。

  1. 目ヤニがたくさん出る
  2. 充血する・まぶたが腫れる
  3. まぶたの裏にブツブツができる
  4. 目がゴロゴロする

感染性結膜炎の種類

流行性角結膜炎(はやり目)

一般に“はやり目”と呼ばれている結膜炎です。
ウイルスに感染して1週間前後の潜伏期間を経てから発病します。
結膜の症状は、他のウイルス性結膜炎に比べるとかなり強いです。通常は発病後10日ぐらいで軽快します。結膜炎が治りかける頃に、角膜に小さな点状の濁りを生じて視力低下を招いたり、ドライアイになったりすることがあります。

咽頭〈いんとう〉結膜熱(プール熱)

夏場にプールの水を介して感染することにより、“プール熱”とも呼ばれています。
ウイルスに感染してから発病まで5~7日の潜伏期間があります。かぜのように全身がだるくなったり下痢をしたりします。発病から10日ほどでよくなってきます。

急性出血性結膜炎

ウイルスに感染してから発病まで1日と短いことと、鮮明な結膜下出血を起こすのが特徴です。
発病後1週間くらいで軽快します。結膜下出血が起きると白目がまっ赤になりますが、出血はそのうち吸収されるので心配いりません。

細菌性結膜炎

さまざまな細菌感染による結膜炎で、結膜が充血し、目ヤニが出たりします。ウイルス性結膜炎と異なり有効な点眼薬(抗生物質)があるので、短期間で治ります。ただし淋病による結膜炎は要注意です。

結膜炎の治療と注意

  1. こまめに手を洗う
  2. プールにはいらない
  3. 家族でも違うタオルを使用する

結膜炎は非常に感染力の強いものがあります。原因があきらかになるまでに時間のかかるものもありますから、原因のはっきりしない間は、こまめに手を洗う、プールにはいらない、家族でも違うタオルを使用するなど他人に移さないように注意することが大切です。