先天性鼻涙管閉塞の開放術

新生児が鼻涙管が詰まったまま生まれてくると、目に涙がたまったり、目やにがたまったりが続きます。
まず点眼薬と涙嚢部のマッサージを行います。生後2ケ月を過ぎても治らない場合は、開放術をおこないます。
この疾患特有の目に涙がたまったり、目やにがたまったりする状態から診断は容易ですが、確認のために鼻涙管に生理的食塩水を通します。
鼻涙管が詰まっていると、生理的食塩水を注入しても膿とともに逆流します。
手術の手順としては、まず点眼麻酔をおこない、鼻涙管ブジーで閉塞部を開放して、通水を確認します。
このとき赤ちゃんは、鼻水が飛び出したり、「ゴックン」と水を飲むのを見て確認します。
難治例ではシリコンチューブを留置します。