緑内障の治療

緑内障の治療は病気の進行をくい止めるため、眼圧を低くコントロールすることが最も有効とされています。治療法としては薬物療法、レーザー治療や手術が一般的です。

1.薬物治療

緑内障発作では、手術が第一に選択されますが、大多数を占める慢性緑内障で視野異常が進行していない場合は、まず、点眼薬から開始します。
大きく分けて5種類の緑内障の治療薬があります。房水の産出を抑える薬・隅角での房水流出を促す薬・隅角以外からの房水流出を増やす薬・瞳孔を縮めて隅角を広げる薬・循環を改善し視神経の働きを助ける薬で、緑内障のタイプ、眼圧値、視野異常の重症度などにあわせて処方されます。
点眼薬だけでは効果が不十分な場合、内服薬を併用することもあります。

2.レーザー治療・手術治療

薬では眼圧が十分に下がらなかったり、視野異常の進行が止まらない場合は、レーザー治療や手術治療が行われます。
レーザー治療は、レーザーを紅彩にあてて穴を開けたり、線維柱帯にあてて房水の流出を促進します。外来で短期間のうちに安全にできます。
手術療法は、房水の流れを妨げている部分を切開し流路をつくって房水の排水をたやすくする方法などがあります。
薬やレーザー・手術治療で眼圧がある程度下がっても、治療を中断すれば、また高くなってしまいます。また常に視野の進行がないか定期的な確認が必要です。その意味で緑内障は、一生涯にわたる管理が必要な病気です。

緑内障治療でのポイント

緑内障治療で大切な4つのこと

  1. 早期発見が第一!
    40歳からは定期的に眼圧・眼底検査を受けましょう。
  2. 緑内障といわれたら通院を欠かさないこと。
  3. 指示通りに薬を点眼・服用すること。
  4. 病気を正しく理解して、心配し過ぎないこと。

良好な視機能を一生涯保てるよう、自分自身で目を守るという自覚を持って、
早期発見・早期治療に努めましょう。